断捨離に対する違和感を解消してみようとした

大学生活も、早三年間が過ぎました。
そしてその分、いろんなものが増えて行きました。

大量の専門書と、プリント。
学校とは関係なく買った本や、もらったリーフレット類。
どんどん本棚に詰め込んでいたら、もう物が入らなくなりました。
高校を卒業するときに一応本棚の整理をしたはずなのですが…


そこで、片付け実行中です。
いるものといらないものを分別、いるものをさらに分別して、
本棚にしまいなおしています。


そんなある日、ふらりと立ち寄った本屋で断捨離の本を見つけて
片付けの参考になればと思い、読んでみました。
おおすじは、要らないものを捨てよう、というお話。(当たり前ですが)
始めはふむふむと読み進めていたのですが、
だんだん「断捨離万歳!」な雰囲気になってきて、なんだか違和感を感じてしまいました。


私の中で特に引っかかったポイントは、
断捨離をすると「幸運になる」とか「人生が変わる」とかいった記述です。
直感的に、「なんかうさんくさいな…」
もっといってしまえば、「新手の宗教みたい!」という感じを受けました。


ここでふと、某通信教育のDMのマンガを思い出しました。
「これを始めれば、勉強はもちろん、恋も部活も大成功!」というアレです。
勉強を片付けに置き換えたら、断捨離の本書けるんじゃない?
とか、適当なことを言ってみる。


でも、いわゆる「捨てられない人」に物を捨てさせるためには、
これぐらい大きな効果を挙げないとダメなのかもしれません。


栄養教育論で学んだ、行動変容の理論の中に「意思決定バランス」というものがあります。
人が行動を実行するには、実行するメリットがデメリットを越えることが必要だそうです。
したほうが良いと分かっていても、行動に踏み切れない人は、デメリットをメリットより大きくとらえています。
そこでメリットを考えさせ、デメリットを越えるようにすることで、行動変容を促すことができます。


これを断捨離の本に当てはめてみます。
「捨てられない人」が物を捨てられないのには、何らかの理由があるはず。
捨てるメリットが、そんな理由を越えられないと、捨てられるようにはなりません。
そこで登場するメリットが、この「幸せになれる」「人生変わる」なのでしょう。


本を書くということは、行動を広める=人の行動を変えるということです。
そんな意識が書き手にあったかどうかは分かりませんが、
行動変容の理論に当てはまるというのは、とても理にかなっているなと感じました。


ただ、そういう理論がはっきり透けて見えてしまうと、私のようなひねくれ者は
「そう簡単に思い通りに動いてたまるか!!」と思ってしまいますがw